住まいのテーマパーク「おうちTOWN」をメイン事業に、瀬戸内エリアヘの拠点展開を図る

 不動産業界は、今大きな転換期を迎えています。これまで日本の建築は、「スクラップ&ビルド」という 言葉に代表されるように、新たな建築物を供給し続けるビジネスが主流でした。その結果、現在日本の 空き家率は13〜14%に上ります。 今後人口の減少に伴い、この数値はさらに高くなるでしょう。
 こうした量的充足・余剰状態により、既存の資産価値をどう向上させるかが重視されるようになって きました。「スクラップ&ビルド」の時代から、既存のものをどう活かしていくかという「ストック活用」の時 代へと変わってきているのです。これからの不動産業界は、ストックを有効に活用できる企業だけが生き残 ると言ってもいいでしょう。
 また、この経済構造の変化に加え、人々の生活パターンも変わりつつあります。昔、人は若いときに購入し た家で余生を送るのが普通でした。しかし今は違います。たとえば首都圏では、自然豊かな田舎で暮らす 方と、便利な都心で暮らす方の2極化が起きています。年齢を重ねると共に住まいに対して求めるもの が変化し、その志向に応じて住まいを変えていくことが当たり前になってきているのです。

当社で展開している「おうちTOWN」はこうした時流を見据えた、 新しいコンセプトの業態です。
 「おうちTOWN」のコンセプトは「住まいのテーマパーク」。愛媛県内4ヵ所に展開する「おうちTO WN」では、セイコー不動産グループ各社の専門性を活かし、新築に関する情報はもちろん、中古物件・土 地の有効活用などの情報に加え、リフォームのショールームまで完備。住まいに関するあらゆるニーズに対応 しています。
 「おうちTOWN」の展開は、これまでグループ各社が培ってきたスキルを融合し、新しいサービスとし て提供するという高いシナジー効果を生みだしています。当社の事業にとっても、ひとつの転換期となりま した。
 今後は、「おうちTOWN」を愛媛県内にとどまらず瀬戸内エリアに展開していく予定です。


正面からお客様と向き合い「感動サービス」を実践する

 21世紀は本物志向の時代です。昨今の偽造問題が示すように、本物を追求する姿勢をおろそかにし ている企業はどんどん淘汰されていくでしょう。私たちはそれを肝に銘じて、お客様に対して本物のサービ スを提供し続けなくてはなりません。それはつまり「顧客満足」を超える、お客様に感動を与える「感動 サービス」です。しかし、「感動サービス」とは特別なサービスをするわけではありません。たとえば、お客 様の言葉を一言一句聞き逃さないよう徹底的にメモを取る、お帰りになるお客様を丁寧にお見送りする。
こうした当たり前の行動に心をこめることが、お客様に感動していただけるサービスにつながるのです。
 当社の社員には「明・元・素」を大切にしてほしいと思っています。明るく、元気に、素直に、人に接するこ とができる人は、人として本物です。お客様に対しても本物の感動サービスを提供することができるでしょう。

仕事は自己実現の場成長できる環境づくりが企業の使命

 当社では、インテリアコーディネーター・設計・施工管理技術や宅地建物取引など、業務に関わる資 格取得を推奨しています。今後は、社内で勉強会を実施するなど、さらに力を入れていきたいと考えてい ます。
人は皆、生まれながら何かの役割を持ち、企業に対してはその実現の場を求めているのです。ですから 企業は、社員が切磋琢磨して成長する場を提供していかなければなりません。経営の本質は「人」です。 社員の想いに応え、彼らの成長の場をつくることが、私の役目だと思っています。

積み重ねた経験は必ず活きる。仕事は能力で差が出るものではありません

 人の話を聞く、メモを取る、気持ちのよい挨拶ができる。こうした基本的な姿勢のほうが、仕事をしてい く上では大切なのです。また、私は学歴や学校名などには一切興味がありません。重要なのは、単なる知 識ではなく、経験から得た情報を収集・整理し、そこから解答を導き出すという「地頭」です。
 ですから、学生の皆さんには、勉強はもちろん、アルバイトや旅行など、いろいろな経験をしてほしいで すね。ただ、だらだらと過ごしていてはいけません。目的・方法をきちんと決めて、やりきることが「経験」 になるのです。そして、たくさんの人と出会い、コミュニケーションを楽しんでください。

セイコー不動産グループ
代表取締役 会長
加藤 憲治